市川人事労務コンサルタント事務所

よもやま話

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よもやま話

あたりまえ

最近過激なことや極端なことを声高に言うのがはやっているようだ。

政治家などにもそういうのが増えて来たように思う。

戦略なのか確信犯なのか知らないが、大向こうのウケばかり狙っているようであまり信用できない。

経営者向けのビジネス書なども物によってはそういう傾向がある。

それらの見出しから言葉を拾ってみると「ダメ社員」「覚悟」「ぶっちぎり」「ダントツ」「一番」「急成長」「死守」「徹底」などなど。

経営者に必要なものだとは思うが、こういう「白か黒か」「0か1か」のようなものばかりだと読んでいていささか疲れる。

私も40代や50代前半は過激で強烈な仕事ばかりしていたが、最近少し考えが変わってきたように思う。

もっと当たり前のことを当たり前にやることのほうが大事なんじゃないかと思うようになって来た。

当たり前の環境を作って、当たり前のことをコツコツ地味にやって行く。

本当の強さが必要なのは、こういう時のように思う。

自分で自分を客観的に評価できないと、こういうことはなかなか出来ない。

経営者は一人で考え決断しなければならないから、不安からつい過激で極端なほうに目が行きやすい(なぜなら結果が出やすそうに見えてしまうから)。

だからこそなおさら、そこをじっとこらえて正しい道を見極める力と一歩一歩進む胆力が問われるのではないだろうか。

私が歳をとったせいかも知れないが、それが王道のように思えてならない。

2013年8月5日

人事・経営編