よもやま話
ビジョナリーカンパニー
10年ぶりに「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則(GOOD TO GREAT)」と「巨象も踊る(Who Says Elephants Can’t Dance ?)」を読み返している。
これは両方とも2001〜2002年に出た本で、それぞれ違うテーマを書いているのだが内容がとても似ているのに改めて驚いた。
「ビジョナリーカンパニー2」は偉大な成長を遂げた複数の企業を題材に共通点を探ることで客観的にその成功要因を検証していく内容で、一方「巨象も踊る」はルイス・ガースナーが瀕死のIBMを再生した顛末を自ら記述したものだ。
両著に共通しているのは、どうやって会社を成長させるかというようなハウツーではなく、もっと根本的な問題をテーマにして書かれていることだ。
この二つの本はドラッカーと同様、昔からのいわゆる「日本的経営」が基礎になっているような部分がある。
「厳格ではあるが冷酷ではない」や「仕事の報酬は仕事である」というような哲学が根底にある。
国によって事情は異なり時代によって状況も変化するが、企業経営を支える根本の本質は時間や場所を選ばず普遍なのだと感じた。