よもやま話
頑張る文化
よくアメとムチという言葉を聞く。
たとえば、上位20%の社員には最良の環境(アメ)を、下位10%の社員には厳しい環境(ムチ)を与えると、自然とアメの領域を目指して頑張る動きが生まれる。
これは単純なことを始点としながらも、徐々に自分の存在価値を高めようという意識が芽生えてくるプロセスでもあるのだ。やるなら本気でやる、やらないなら辞める、という価値観が企業と働く側の両方にとって良い結果を生み出す。
こうした流れが「頑張る文化」を生み、高い生産性を実現する力になる。きわめてシンプルだが、大相撲の昇降ルールやプロ将棋の順位戦などは、まさにこのシステムによって維持されている。
実力主義を標榜する世界では、自然とこの形になっていくのかも知れない。こういう仕組みを作ってしまえば、頑張る文化が生まれ業績が上がる。
口を酸っぱくして言い続けることも大事だが、頑張らざるを得ない環境を作ることが何より重要なのだ。