市川人事労務コンサルタント事務所

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リクルート創業者 江副浩正

江副浩正さんが亡くなった。

一代でリクルートをあそこまで大きくした人で、大変魅力的な人だった。

世の中ではリクルート事件で有名になってしまったが、経営者としてはとても有能でアイデアに溢れスピード感と行動力に富んだ人だった。

社内では事務の女性アルバイトにも「江副さん」と気軽に呼ばれいつもニコニコしていた。

しかし上に行くほど怖がられており、本社の役員や関連会社の社長たちは江副さんが来ると急に緊張して顔つきが変わる、というくらいのものだった。

私がたまたま関連会社の人事の責任者をしていた時に、ちょうど政府が就職協定を守らせるためのプロジェクトのようなものを立ち上げ、リクルートがそのオブザーバー企業になった。

身内から就職協定違反が出ないようにということなのか、毎月一度、江副さんを始めリクルートの専務と常務、主要関連会社の人事責任者が全員参加した会議が開かれていた。

私が30代前半で江副さんが40代後半だったように思う。

毎月顔を会わせるようになってから分かったのは、「シンブル」で「複雑」、「もの静か」で「アグレッシブ」という人格だ。それぞれ背反したものを持っている不思議な人だった。

情報産業(今で言うITでなく情報そのものを扱う会社)がまだ世の中に認知されていなかった時代だったがゆえに、物を扱う会社への憧れや引け目を感じていたようだ。今からは考えられない感覚だが、当時はそういう状況だった。

必要以上に目立つことはせず、かなり地味にやっていたつもりだったが、やはり急成長と高業績そしてユニークな経営が自然と注目を集めたのだろう。

その辺りも原因の1つになって、後のリクルート事件が起こったような気もする。

当時のリクルートは決して大人の会社ではなかったが、そこがまた面白かった。

当時のリクルートから学んだものは大きい。

いろいろ思い出はあるが、江副さんが亡くなって今年はリクルートも上場するそうだ。

大きな区切りができて、今回のことで私の中の「リクルート」は終わった感がある。

寂しいけれどしょうがない。

2013年2月12日

交友・人物編, 人事・経営編